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歯・口腔の病気

最近は犬猫でも歯の健康に対する意識の変化がみられ、歯磨きや歯石予防をするようになりました。犬・猫専用の歯ブラシなどのデンタルキットや、歯石予防を目的としたフードやガムも一般的になってきました。それでも、加齢とともに何らかの歯周病を患っているといわれています。

歯・口腔の病気 乳歯遺残

犬猫ともに3~5ヶ月で乳歯から永久歯に生え替わります。写真は乳歯遺残と言って永久歯が生えそろう6ヵ月齢になってもまだ残ってしまっている乳歯です。歯並びに問題が出たり歯周病の原因にもなりますので早めに動物病院にご相談ください。

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歯・口腔の病気 歯肉炎・歯周炎

歯肉炎とは、歯肉の縁の炎症であり、歯肉の腫れ・出血などがみられます。飼い主は口臭、よだれ、フードが食べにくいなどの症状で気づくことが多いようです。老齢犬の多くが歯肉炎に罹っています。猫でも同様です。重症になると、化膿して膿汁が出たり、歯槽骨膜炎のために顔が腫れたり、歯が抜けるのは勿論、歯を支える顎の骨の融解まで

みられ、内臓疾患を併発することもあります。

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歯石の付着

歯に歯石が付着すると様々な口腔内疾患の原因になります。左の写真が歯石の付着した状態、右の写真が全身麻酔下で超音波スケーラーを用いて歯石を除去した歯です。歯石の付着を予防するためには毎日の歯磨きで歯垢を取り除き、歯石にさせないことが重要です。

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エナメル質剥離

歯垢や歯石を取り除こうとウシの蹄、木、石などを噛ませすぎると大型犬の硬い歯でも表面のエナメル質が欠けてしまいます。このような場合には動物病院での治療が必要になります。

歯・口腔の病気

歯肉の過形成

慢性的な歯石の付着で、その部位の歯肉が肥厚します。放置せずに動物病院に相談しましょう。

歯・口腔の病気 良性の口腔内腫瘍

エプーリスという良性の腫瘤がよくみられます。大きくなると違和感がでるので外科的に切除します。

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悪性の口腔内腫瘍

口腔内の悪性腫瘍は、悪性黒色腫、扁平上皮癌、線維肉腫などがあります。猫では扁平上皮癌が高頻度で発生します。口腔内の悪性腫瘍は、進行が早く、全身に転移することもあります。早期発見がとても重要です。エプーリスと見分けがつかないこともあるので口の中にしこりを見つけたら、まずは動物病院に相談しましょう。

口の中の異変は毎日の歯磨きなどで飼い主さんが気付くことのできるものです。歯茎からの出血、しこり、歯石、よだれなど、いつもと様子が違う時はかかりつけの動物病院に相談してください。病気の早期発見のためにもご家庭でのデンタルケアをおすすめしています。

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