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ニキビダニについて

栃木県獣医師会

飼っている子に脱毛してきた兆候はありませんか?

それはニキビダニが起こしている病気かもしれません。
「ニキビダニってなに?」

ニキビダニは0.2~0.3mmの小さな縦長なダニで、毛包(皮膚の毛穴)に寄生しています。
他にも、毛包虫・アカルスなどの名称もあります。
実はこのダニは、出生後に母親から感染するといわれており、健康なワンちゃんネコちゃんにも普通に寄生しています。それが、とあるきっかけで皮膚症状を発症してしまうのです。

「きっかけって何?」

長期的なストレス状態、ウイルス感染の発症、ステロイド剤や免疫抑制剤の長期服用などにより、免疫力の低下が誘発されたときに発症しやすくなります。
どんな犬種にも発症する可能性がありますが、免疫力の弱い若齢・老齢の動物に発症しやすい傾向があります。

「どんな症状なの?」

局所型と全身型にタイプがわかれます。
局所方は、小さな皮膚炎のような症状から始まり、痒みの無い脱毛がゆっくりと拡大していきます。脱毛部の皮膚は厚くなり、フケが多くなります。
全身型は、最初は局所型と同じような症状を示しますが、急激に湿疹のような状態になり、早く拡大していきます。全身皮膚の細菌感染を起こし、それが重度となると命にかかわることも。

「どうしたらいいの?」

皮膚に異常が見られたら、すぐに動物病院に受診してください。
複数個所の皮膚の検査をして、ニキビダニが確認できれば確定です。
通常は駆虫薬の投与で治療します。
皮膚に細菌感染を起こしている子には、抗生物質の投与が必要になります。
短期間での完治は難しく、治療の継続が必要になることもよくあります。

「予防をするには?」

完全に予防することは困難です。
出生時に母親から感染する可能性が疑われるので、重度のニキビダニの症状を起こしたメスは、繁殖に用いないのが得策です。



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