動物由来感染症対策及び普及・啓発に関する事業本事業は狂犬病や家畜伝染病など、人と動物の共通感染症が人の生命、身体及び財産の侵害につながることから、これを防止し環境衛生の向上に貢献することを目指す。
狂犬病は、犬ばかりでなく人を含む哺乳動物が罹患し、万が一人に感染し発症すると100%死亡するという恐ろしい「人と動物の共通感染症」である。世界中で毎年5万5千人以上が狂犬病で死亡(WHO推計)しており、日本でも昨今の交通の発達や国際情勢の混乱等による検疫すり抜け等の狂犬病汚染国からの侵入にさらされている。
爆発的な感染拡大を未然に防止するためにはワクチン接種による予防が重要であり、本会は県内市町から予防注射事業を受託し、集中期間中に各市町が設定した会場で集合注射を実施する。また、集合注射に参加できない犬については会員の動物病院において個別注射を行い、予防接種率向上を図る。
動物由来感染症(人獣共通感染症)は、動物から人へ感染する病気であり、狂犬病の他に、トキソプラズマ病、ヒトのイヌ・ネコ回虫症、オウム病などの知識や感染を防ぐ予防策を広く知ってもらうことが重要である。このため、国、県、日本獣医師会等が作成したポスターを会員の動物病院に掲示し、来院した動物の飼養者にパンフレット配布し、併せて当会のHPに感染症に関する情報を掲載し、知識の普及と啓発を図る。
また、生態系を破壊するアライグマ生息数の増加にともない、県自然環境課の受託事
業により捕獲したアライグマを安楽殺し、動物由来感染症に罹患しているか否かの検査、
調査を実施する。
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