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公益社団法人 栃木県獣医師会

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狂犬病予防注射に対する栃木県獣医師会の考え方

1.栃木県獣医師会の事業活動について

獣医師会は全国に55団体があり、それぞれが連携を取り合い活動しております。 栃木県獣医師会は公益法人の活動として公衆衛生を推進する立場から、家庭で飼育されている犬猫などの小動物や、牛豚鶏などの産業動物の診療、学校で飼育されている動物の管理指導、そして自然生態系の保全には動植物の正しい管理が必要であることから野生動物の保護管理に協力しております。口蹄疫や高病原生鳥インフルエンザなどの輸入感染症の流行は記憶に新しいところですが、これらの動物愛護管理の主たる事業が狂犬病予防事業です。

2.狂犬病予防注射の必要性について

狂犬病の他にも人と動物の共通伝染病は多数ありますが、狂犬病は最も恐れられている病気です。なぜなら、未だ治療法がなく全ての哺乳類が感染し、発症すれば100%死亡するからです。狂犬病により世界では毎年5~6万人が死亡しています。日本でも数年前に2名の方が海外で犬に咬まれ、帰国後に発症し死亡しております。 狂犬病の予防注射は、人がこの病気に感染して死なない為に行うものです。我国は病気が発生しないように「狂犬病予防法」を制定し、全国の獣医師会も協力して撲滅を図り、その結果昭和32年以降国内での発生は見られておりません。狂犬病は日本、英国、オーストラリア、ニュージーランドなどの一部の国々を除いて、全世界に分布します。近隣諸国での発生や交通網の発達の結果、いつ国内で発生しても不思議ではありません。

3.狂犬病に対する栃木県獣医師会の役割

栃木県獣医師会は、狂犬病予防注射の実施と併せて様々な啓発啓蒙活動を不断に行っており、万が一の伝染病発生時にも迅速に対応できる組織であり続けるように努力しております。狂犬病の集団発生を抑える為には70%の接種率が必要と言われています。犬の登録が徹底されておらず県内に何頭の犬がいるかの正確なデータがありませんが、現在の登録頭数から割り出してもぎりぎりの接種率です。 犬の登録は人の住民票のようなものですから登録をしていませんと存在していないことになります。登録頭数をもとに災害などの非常時にも対策を立てることになります。国の通知では、都道府県等と管下の市町村並びに獣医師会が綿密な連携をとり、飼い犬の登録率及び予防注射の接種率の向上を図ることとしています。いたずらに危機感をあおる必要はありませんが対策を立てておくことは大切です。 動物の健全な飼育と管理をすることが、人の健康で安全な生活を可能にすることにつながると考えます。獣医師会はこれらの動物由来の病気に対して戦う唯一の専門集団としての自覚と責任を持って活動を行っています。栃木県獣医師会は人と動物の生命を守るために、狂犬病予防対策として以下のことを行います。 (1) 犬の登録の推進を図る (2) 狂犬病予防注射を実施する (3) 市町と密な連絡をとりあい県民の理解を得られるよう狂犬病等の発生防止 のための普及啓発に努める

公益社団法人 栃木県獣医師会
〒320-0032 栃木県宇都宮市昭和1丁目1-23
TEL:028-622-7793 FAX:028-621-9660